2月26日よりぎゃらりぃあとさん企画公募グループ展「Series XYZ 異形×平穏×愛」に参加しますので、展示作品を紹介します。現地で生原画を見ていただけるのはもちろんうれしいですが、画面越しでも見ていただけると嬉しいです。
Series XYZ 異形×平穏×愛

日付:2025年2月26日(水)~3月2日(日)
営業時間:13時~20時 (日曜日18時まで)
入場料:無料
場所:ぎゃらりぃ あと(大阪市北区黒崎町14-19)
↓展示の公式ページです。展示詳細(販売など)はこちらをご参照ください。
↓の画像は公式フライヤーです。他の作家さんの素敵な作品も多数展示されるグループ展です。

展示のタイトルにある「XYZ」とはカクテルの1種であり、「これ以上ない、最高のカクテル」という意味がこめられているそうです。シリーズ7回目のテーマは「異形×平穏×愛」、姿かたちが違っても心を通わせ合うふたりを描きました。
平穏、というと同系色で穏やかにまとめたくなりますが、あえて反対色をひとつの画面に収めることで相反するふたりが調和する様子をイメージしました。また、主役のふたりを構図の中央から外しています。ふたりの世界を邪魔しないように、そっと遠くからふたりを見守るように描きました。
ふたりの木陰

メイン作品です。小さな翼の天使の少女と、大きな翼の悪魔の獣。おたがいに目を閉じて寄り添えば、姿かたちや境遇が違っても気にすることはありません。反対色の緑と赤、黒と白のコントラストでまとめました。

撮影時は反射防止のためアクリル板を外してあります
額装は最近お気に入りの立体額! 2㎝程度の深さがあり、内部に陰影が落ちるのがお気に入りポイントです。色も、額が生み出す影も、木陰というテーマにピッタリでした。
ふたりの沿海

今まで何度か描いてきた人魚姫。人魚姫と言えば悲恋のイメージですが、この人魚さんは陸から海に漕ぎ出して会いに来てくれる相手と出会えたようです。
タイトルにある「沿海」という言葉の意味は二つあり、①海に沿った陸地、②陸地に沿った海、という意味があるそうです。海と陸それぞれが寄り添って、どちらにも意味が取れるのでこのふたりにピッタリだと思いました。

撮影時は反射防止のためアクリル板を外してあります。額の上辺背後に見えるのは壁に取り付けてある金具で、作品にはついていません。
額装は海のような青い額に。ちょっと掠れた感じが流れ着いた流木のようで味がありますね。額は三角吊金具で壁掛けにするか、付属のスタンドで自立させることもできます。
ふたりの円舞曲(ワルツ)

撮影時は反射防止のためアクリル板を外してあります
霧深い森の奥で踊る少女と獣人を描きました。紫と黄色の取り合わせがミステリアスな雰囲気を醸し出しています。クサカベ分離色・ダスクスカイをメインに使いました。グレーに浮かび上がる青が良いですよね。茫洋とした雰囲気がお気に入りです。

フレームレス原画
フレームレス原画はふたりのうち異形の方にフォーカスして描きました。グリザイユ技法を用いて、影色を先に描いた後、分離色で色を付けます。描き方はシンプルですが、偶然が生み出す絵の具の分離具合が複雑でとても楽しかったです。


グリザイユ技法について↓の記事で詳しく解説しています。よかったらこちらもご覧ください。↓
グッズ販売
今回はグッズ販売もあります。昨年1年間に展示した絵をメインにまとめた作品集を作りました(B5サイズ28P)。
作品だけでなく、使用した絵の具についても記載しましたので絵の具好きな方にも楽しんでいただけるのではないかと思います。現地にてサンプル展示していますので、眺めるだけでもどうぞ!

おわりに

姿かたちが異なっても心を通わせ合うふたりをそっと見守る絵を描きました。遠目から見守りすぎてどんな姿か描ききれない部分があったので、フレームレス原画ではバストアップでしっかり描けて良かったです。
ぜひ現地で見ていただけると嬉しいです!