12月18日よりARTs*LABoさん主催のグループ展「天使・悪魔展2024」に参加しますので、展示作品を紹介します。現地で生原画を見ていただけるのはもちろんうれしいですが、画面越しでも見ていただけると嬉しいです。
天使・悪魔展
日付:2024年12月18日(水)~21日(土)
営業時間:13時~19時 (初日16:00スタート)
入場料:無料
場所:Gallery CORSO (東京都千代田区神田神保町3-1-6 日建ビル3F)
天使・悪魔というモチーフが大好きで、矢も楯もたまらず応募しました。準備期間が2か月程度しかないのに気合が入りすぎて、額装2点・ATC6点のてんこもりです!
天使悪魔の好きなポイントとしては、天使と悪魔は真逆の存在であるのに、双方が双方の対義語であるためお互いなしでは存在しえないところです。
今回の絵は全て、2枚で一対になる構成にしています。お迎えいただいた時、一緒に飾っていただけるのも嬉しいですし、別々の人にお迎えしていただいて対になる存在が世界の片隅に離れ離れに存在するというのもそれはそれで大変エモーショナルですよね!
ARTs*LABoさんの展示は通販がありませんが、現地で是非見ていただけると嬉しいです。
額装作品「permission」 / 「temptation」
対になる額装作品です。ひとめぼれして買った額に何を描こうか構想を温めていたのですが、今回の展示のテーマにピッタリだと思い、額の文様に合わせて絵を描きました。
permission
最初にできたのがこちらの絵でした。文様があるため、線画からかなり気合入っています。
天使と言いつつ、モチーフは人々の罪を背負って生贄にされる「神の子羊」でした。線画の時点では、背景の文様で串刺しに配置して生贄を暗喩した少女がこちらを責めるような目つきで見る…という、イメージのつもりで描き始めました。
ところが、描いているうちにどんどん表情と色味が優しくなっていき、自分でも驚きました。罪を押し付けられて生贄にされながらも、それでも私たちを許して明るい未来を祈ってほほ笑む優しい少女が生まれました。絵を描いていて楽しいのはこういうときですよね、自分の想像力と絵が対話して、手が勝手に動いていく…。とても楽しく描けた一枚でした。
temptation
1枚目と対になるように、山羊の角を持った悪魔的な女性を描きました。
こちらも線画の時点では、人間を悪の道に手招きする悪魔というイメージだったのですが、こちらも描いているうちに優しい表情になっていきました。「いいのよ~、堕落しても~」みたいに、堕落する自分を優しく受け入れてくれそうな女性になりました(笑) たまには自分を甘やかして堕落するのもいいですよね。
ATC 6枚
ATCサイズなら6枚余裕でしょ~と思って申し込みましたが、絵が小さくても労力が小さくなるわけではないので大変でしたね!
紙はすべてランプライトのATCボードです。ランプライトはリフティングしやすく、後から修正が効くのがありがたいです。特に小さい絵は1mmの違いで印象がかなり変わるので、大変頼もしいです!
偽物の翼 / 気ままな翼
額装作品のATCバージョンです。生贄の子羊は、天使ではないので翼がありません。襟を翼のように見せかけているという小ネタがあったのですが、メイン作品で出し切れなかったのでATCでしっかり描いてみました。
眠れる天使 / 目覚める悪魔
眠りにつく金髪の天使と、眠たげに眼を開きかける銀髪の悪魔。誰しもが善性と悪性の両面を持っていて、それをすこしずつ切り替えながら生きていると思います。そんな心の二面性を描きました。
節制 / 奔放
最後は動物モチーフで。禁断の果実のモチーフであるリンゴと、それに正反対の態度で接する猫を描きました。目をそらして自分を節する天使猫と、手を出して遊ぶ悪魔猫。翼のある4足動物ってロマンですよね。大好きです。
最後に…活躍した絵の具
ちなみに今回のイラストに大活躍したのはマイメリのフタロターコイズ(PB15:4)、マイメリのフッカーズグリーン(PG17)でした。
悪魔の絵で水色っぽい部分は全てこのフタロターコイズです。ちょっとドスの効いた青水色が可愛らしくなりすぎず、悪魔っぽいカラーでよかったです。
フッカーズグリーンは、薄めて影の色に使うと透明感がでてイノセントな感じが表現できてよかったです。固有色としても、中世のガーゴイル像のような渋い緑が悪魔らしくてよかったです。
キャルル!(天使のように白くて、悪魔のように気性の激しい文鳥さんの絵を期待していたのに、いなかったんだけど!)
確かに天使であり悪魔な生き物かも…。今度は文鳥さんテーマの展示会に出てみたいですね!