本サイトはアフィリエイトやPRが含まれていることがあります。

線画が変わると絵の雰囲気はどう変わる? <線画色12種比較>

画材

線画の描き方は色々…

皆さんは線画はいつも何で描いていますか?

私は「線画はこれ!」といった画材が決まっていなくって、その場の気分次第で線画を描くものを変えています。画材が変われば、質感や太さ、色が変わるので雰囲気が変わるので楽しいです。

色々描いてはきましたが、どの線画なら描きたい絵の雰囲気にピッタリか考えるようとすると、困ったことが…。それは、そもそもの絵が違うので絵全体の雰囲気に印象が引きずられ、線画だけの違いにフォーカスしにくかったのです。

そこで、全部同じ線画で描いてみればいいじゃないかと思いたち、描いてみました!

絵の知識ゼロの文鳥
絵の知識ゼロの文鳥

ポチ!(わ! 同じ絵がいっぱい! でもなんか雰囲気が違う…?)

12回同じ絵を描くのは絵を描くというより、単純作業感が強く疲れました…。

線画の違いについて、詳しく見て行こう!

使用画材

  • 線画:鉛筆、ミリペン(黒、茶)、カラーシャーペン(赤、橙、ピンク、紺、水色、緑、紫)

最近カラーシャーペンにハマったので、芯の色の違いがメインになっています。色が変わるとかなり印象が変わるので、比較してて楽しかったです。

メインはこれ!シャーペンにセットして使う、三菱鉛筆ユニナノダイヤのカラー芯です!

カラーシャーペンはシャーペンの名の通り、消しゴムで消すことができます。鉛筆の代わりに描いたり、消したりしながら線画を作れます。色んな色があるので、絵に合わせて色を変えることができるのが良いです。

ちなみに色によって性質が違うようで、水を塗ると色によって少し水に溶けやすいものがありました。緑は完全に溶けますし、紺と紫も少し線が滲む感じがあります。

ちなみに、こちらのカラーシャー芯は使い勝手がとても良いのですが、耐光性はほとんどありません。ガラス越しに日光の当たる南向きの室内に10日間置いておくだけで、水色以外の色で変色がみられました。10日でこれだけ色が消えるなら、何か月と飾る場合には厳しそうですね。

実験条件:太陽光がガラス越しに差し込む南向きの室内で10日間 紙:クレスター(紙自体に少し黄色味があります)

カラーシャー芯は長く飾る場合には不適かもしれませんが、下書き用に使ったり、仕上げに使ったとしてもスキャンデータとして使用するような絵にはとても便利です。

さて、カラーシャー芯の説明は以上です。

早速本題の線画の色が変わると絵の印象がどう変わるかについてみていきましょう!

鉛筆

左:線画無し、右:2B鉛筆で薄めの線画、で比べてみましょう。(線画無しはフリクションペンで線画を描いて色を塗ってからドライヤーでほとんど見えなくなるまで線画を消去しました。)

皆さんおなじみ鉛筆線画です。自然なグレーなので遠目に見ると線画の存在は帽子や白い花など、色が薄い部分しか目に入りません。髪の毛や濃色の花などは線画が有るのかないのか分からない仕上がりになりました。線画が有った方が、白い花の花びらの形や白い帽子の輪郭、目鼻立ちなどが分かりやすいです。

鉛筆線画は自然な仕上がり。色が濃い部分は隠れて、色が薄い部分だとものの形が分かりやすくなります。

ミリペン(黒・茶)

左:ミリペン黒、右:ミリペン茶 (コピックマルチライナー 0.1)でも描いてみました。

コミックイラストにおなじみのミリペン2色を比較しました。ミリペン黒は遠めに見ても存在感バツグン! 目鼻立ちや、花などのモチーフもひとつひとつクッキリして鮮烈な絵に仕上がりました。

ミリペン茶は黒よりも肌になじみやすくとても優しい印象になりました。ミリペンの線の均一でクッキリした感じで鮮明でありながら、優しい印象です。鉛筆の線画も自然な仕上がりですが、鉛筆のグレーに比べると、茶色はさらに温かい印象になります。

ミリペンはクッキリと均一な線で存在感がありますが、色が違うとかなり印象が違いますね。メーカーによっては青や緑、ピンクなどカラー展開も豊富なので絵に合わせると幅が広がります。

カラーシャーペン(赤、オレンジ、ピンク)

赤線画

左:赤シャーペン、右:色塗りで線が薄れたので色塗り後に再度線画を描きたしたもの。

赤線画は肌馴染みがいいですね! 顔まわりが血色よく自然な印象になりました。赤色がなじまない部分もあり、白い花や白い帽子は線画が浮いて見えます。

色塗り中に線画が薄れてしまったので、色塗り後に線画を描き足してみました。赤い線画というのも新鮮ですね。全体に赤味が増して見え、鮮烈で強い印象の絵になりました。

赤は肌馴染みがよいですが、浮いてしまう部分もあります。線画を強く描いてみると、赤色の線画は個性的で面白いですね。

橙線画

左:橙シャーペン、右:色塗りで線が薄れたので色塗り後に再度線画を描きたしたもの。

橙色のシャーペンはもともと薄付きでした。肌によくなじんで、白い帽子や花の部分もほとんど線画が目立ちません。遠目に見ると線画がないように見えます。補強してみても線画の印象は弱く、とても柔らかい絵になりました。

絵の知識ゼロの文鳥
絵の知識ゼロの文鳥

チヨ!(どっちも全体的に優しい絵だね! 線画を目立たせたくないときによさそう!)

ピンク線画

左:ピンクシャーペン、右:色塗りで線が薄れたので色塗り後に再度線画を描きたしたもの。

かなり彩度の高いピンク色の線画は若々しくキュートな感じがしますね。こういう写実路線のイラストより、デフォルメの効いたイラストにあいそうです。普段は黒やグレーなど暗めの色の線画に見慣れていると、彩度の高い線画はまるでデジタルイラストのようなビビッドさがあって新鮮ですね。

ピンク線画の彩度の高さのおかげで、ビビッドでキュートな絵になりました! デフォルメイラストにあいそうですね。

カラーシャーペン(紺、水色、緑、紫)

紺線画

左:紺シャーペン、右:色塗りで線が薄れたので色塗り後に再度線画を描きたしたもの。

紺色の線画は、今までで一番白いものと相性が良いですね! ものの形がしっかりと分かるのに線画が浮いていません。寒色だと影のように見えるからでしょうか。水を塗った時少しにじみましたが、それもまた影のように見えて自然です。

線画を補強してみると…、とってもクールでカッコイイ! 顔まわりにはなじまない色ですが、その分目鼻立ちがクッキリしてシャープな絵になりました。

絵の知識ゼロの文鳥
絵の知識ゼロの文鳥

チチチ!(青色線画って、クールでカッコイイね!)

水色線画

左:水色シャーペン、右:色塗りで線が薄れたので色塗り後に再度線画を描きたしたもの。

すごく涼やかな絵になりました。遠目にみたときの透明感は一番だと思います。近くで見ると彩度が高く、モチーフとなじまずに線画の存在感を感じます。涼し気でいながら、ビビッドさも感じられます。こちらもデフォルメしたイラストやサイバー調の絵と合いそうです。

彩度の高い水色の線画は涼し気な透明感が感じられます。みずみずしくて若く見えます。

紫線画

左:紫シャーペン、右:色塗りで線が薄れたので色塗り後に再度線画を描きたしたもの。

紫色は肌馴染みもよく、白いものとも相性抜群です。中間色は線画に使うと自然に見えるということが分かります。線画としてものの形を分かりやすく表しつつ、塗りと調和してよいですね。紫色が絵に入るとすごくエレガントな絵になりました。

紫色の線画は、絵と調和してエレガントで良いですね! 大人っぽい絵にあいそうです。

緑線画

左:紫シャーペン、右:色塗りで線が薄れたので色塗り後に再度線画を描きたしたもの。

緑色のカラーシャーペンは水に溶けました! 最初に薄く絵の具を下塗りすると大半が溶けて広がったのでとても塗りにくかったです…。しかし緑色が全体に広がった雰囲気はそれはそれで素敵なオーラがあります。緑色が目に優しく癒し系の雰囲気ですね。

絵の知識ゼロの文鳥
絵の知識ゼロの文鳥

ポチヨ!(ナノダイヤカラーの緑色は溶けちゃう! でも溶けた雰囲気もおもしろーい)

全色使えば…?

色々と試してきましたが、線画に赤や青など色があるとモチーフによって馴染む、馴染まないが出てくるのは当たり前ですよね。そこで、モチーフの固有色に合わせて線画の色を変えたら線画の一部だけが浮くことがないのでは? と思いつき、試してみました。

これが私の追い求めてた線画です! 色分けされているので塗り間違いをしにくく、仕上がりも自然…! よいですね!

実際にこの方法で塗った作品があります。F4サイズの大きな絵で、髪の毛や植物が入り混じるような構図だったので、線画が色分けされているととても塗りやすかったです。↓

まとめ

今回の12枚の絵を並べてみました! 

壮観!(笑) 1枚1枚手書きなので塗りのばらつきはありますが、線画ごとに絵の雰囲気が変わっているのが分かると思います。描きたい絵に合わせて、線画の描き方も工夫するのがよさそうです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。楽しい水彩ライフのお役立てになれば嬉しいです。

タイトルとURLをコピーしました